医学部で何を学ぶか決めよう

医学部で何を学ぶか決めよう 『医学部』と聞いた時、みなさんはどのようなことを学ぶところだと想像するでしょうか。

「医者になって患者さんを診察するために医学的な知識・技術を勉強するところに決まっているだろう。」

当然そう思うと思います。

医学部に通う学生にとって最も大切な本分はこの知識と技術の吸収であることは言うまでもありません。

しかし、『人を診る』ということはそこに『コミュニケーション』が存在し、これは医者としての仕事をこなしていく上での言わば土台の部分であると言えます。

つまり、知識・技術に加えてこの『コミュニケーション』を学ぶことが大切であるということになります。

病気になってお医者さんに診てもらった時、ほとんど患者さんと目も合わさずカルテとにらめっこしているお医者さんに出会ったことがある人も少なくないのではないでしょうか。

自分の体のことでとても不安な思いをして診察に訪れている患者さんにはまず『安心感』を与えてあげることが大切で、そのためにも『コミュニケーション』は大変重要であると言えます。

幸いにも医学部の教育は6年間と長い期間が用意され、最初の一年ないし二年は教養を学ぶ期間である種の猶予期間で、この時期には知識の吸収だけでなく部活やアルバイトといったことでいろいろな人との接することが可能です。

医学部の6年間ではコミュニケーションの仕方を学んで、知識や技術だけで頭でっかちのお医者さんにならないようにしましょう。

あくまで過程でしかない医学部

あくまで過程でしかない医学部 医学部受験の人気が高まっていますが、それは医師になりたいからという目標があるからです。
しかし、勘違いしてはいけないのが、大学入学はあくまで医師になるための過程に過ぎないということです。
入学できたら医師に確実になれるというわけではありません。

医学部では、入学から6年間で医師国家資格を取得して卒業するのが最短のルートです。
しかしながら、近年ではストレートに卒業できる学生の割合が減少傾向にあります。
その理由は、進級するための条件が他学部よりも厳しく設定されているからです。
例えば、必修科目で一つでも落第してしまうと、進級不可とする大学も多く見られます。
入学して間もない1年次、2年次から豊富な知識を習得し、医師国家資格の備えた勉強をしなければなりません。
したがって、生半可な気持ちで入学すると留年してしまう可能性が高くなるのです。
また、医学部合格で燃え尽きてしまい、退学や休学を選択する学生も多いとされています。

さらに、医師国家試験は100%合格できるわけではありません。
例年、合格率は90%と一見高く見えますが、留年や退学、休学などの可能性を考慮すると、合格率は決して高くないのです。
これらの事実を踏まえ、医学部に入学することがゴールなのではなく、スタートなのだという自覚が必要です。